お金が足りなくなると企業は黒字でも倒産する

お金が足りなくなると企業は黒字でも倒産する 最近は景気も上向いてきて、倒産件数も相当減少してきているようですが、まだまだ多くの企業は倒産のリスクと隣り合わせで日夜活動をしています。また、近年では超大企業であってもまったく安心できない、倒産もあり得るという時代になったと思います。では、この倒産の原因というのはどこにあるのでしょう。もちろん、原因はいろいろあります。第一原因、第二原因、そしてその結果としての第三原因・・原因にも因果関係があります。

当然、第一原因は企業によってまちまちです。品質問題が起こって市場の信頼がなくなった、新規参入の会社に根こそぎシェアを奪われた、というようなものが第一原因でしょう。第二原因としては、第一原因の結果、売上げが落ちたり、コストがかさんだりするということです。そして第三原因ですが、この段階になるとほぼどの倒産も共通の理由に行きつきます。第一原因、第二原因の結果、資金が枯渇し、融資を受けることもできず、お金の支払が滞って倒産するということです。

よく手形の不渡りによって倒産などといいますが、不渡りを二回だすと銀行取引ができなくなります。そうなると、商売はすべて現金ということになりますが、個人商店なら可能な範囲もあると思いますが、企業であれば銀行を使えないということは業務ができないということに他なりません。もちろん、銀行が取引してくれない企業ということで他の企業も取引をしてくれなくなり、自然に商売ができない状況になります。その結果必ず倒産してしまうため、資金が支払えない手形の不渡りが事実上の倒産になるのです。